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好きなもののことだけを好きなだけ語りたい。その一心です。

「嘘喰い」1巻

 

嘘喰い 1 (ヤングジャンプコミックス)

嘘喰い 1 (ヤングジャンプコミックス)

 

 単行本で一気読みしたので、1巻ずつの感想で。

 

1巻では貘さんと梶くんの出会いから、梶くんの借金返済を貘さんが手伝い、「勝ち」を教え、廃ビルのQ太郎と賭けをするところまで。

 

いや~貘さん、チンピラですね!

絵のタッチも今とはだいぶ違って少年漫画っぽいのであれですが、言動も少し今とは違います。なんか立ち姿もがに股だったりするし。口調もちょっとチンピラ?今の貘さんは物腰がやわらかいですね。

北斗の拳のパチンコで「あたぁっ!」って言ってるのがカワイイ。梶くんのことを殴って守る際も「あたぁっ!(パコッ)」の拳の弱さがイイ。

 

梶くんはもう本当にフツー!キモ普通!

この頃から考えたら今の頼もしい(?)梶くんが信じられない。この頃は本当に一般人です。金融業者に喰われ、生死の境なんて味わったことがなくて。廃ビルで相手がベレッタを持っていたことがわかったときの取り乱し様なんてリアルでした。そりゃあそうだよ。普通の人だもん。

そこを貘さんと出会って、魅了され、ついていくわけですが、ここが梶くんの人生の分岐点。

これが良かったのか悪かったのか、物語は終わっていないのでまだわかりませんが…。梶くんは途中で離脱(死)するのかしないのか、不明なところが怖いのです。。死なないで欲しいなぁ~。

 

貘さんはなんで梶くんに目をつけたんでしょうか。

最初は梶くんが貘さんのパチ台の当たりを指摘したので、声を掛けたのは梶くんの方なんですが。その人の好さを何か良いものと考えたのかな。最初は利用しようとしたのかな。貘さんの頭の中が知りたい…。

 

最初の賭けらしい賭けは闇カジノの「ルーレット」。

ディーラーが腕利きであることを読んで、誘導するのですが、手口が見事。擬態でただのウルサイ酔っ払いを演じ、失敗してみせるところが見事。ここで読者は貘さんが天才ギャンブラーであることを知るのです。かっこいいなぁ…。

 

レンタル屋での一件の後、梶くんの家でソワソワする2人がカワイイ。
今後貘さんのエロ方面オンナ方面の話はぜんぜん出てこないのでこれは貴重なシーンです。あたりまえだけど、貘さんも男なのね…。でも梶くん早すぎ。1分って。効率が、良いんですね。
部屋から追い出されたベランダで貘さん、タバコを吸うでもなくカリ梅をカリッ…。「まだまだ金がいる…」のアウトローなセリフにカリ梅。カッコイイですね。やっぱり悪人なの?何を企んでるの?

 

廃ビルのQ太郎との賭け。

梶くんが貘さんの世界で生きていくことになる、その始まりがここ。死神の魅力に憑りつかれてしまう、始まりです。
1巻ではハンター1人を狩るところまで。
「ベレッタゲ~ット!こりゃ幸先いいねぇ~!」と言う貘さんの軽薄さが最高。ちゃんと体力のないところも描かれています。梶ちゃんにおぶってもらう貘さん。梶ちゃんもこの頃は体力担当でした。

 

1巻では「あんた、嘘つきだねっ!」連発してます。
賭郎との関係も謎めいて意味深になって…。貘さんって一体何者?悪人でもない?善人でもない?なぜか惹かれる・・・。

『勝つための方法を知っている人』ってとても素敵ですよね。生命力の強い人が私は好きだから、貘さんが好きです。(体力は無いけど)

こんな調子で、ああ気になる!続きが読みたい!となってハマっていったのでした…。