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好きなもののことだけを好きなだけ語りたい。その一心です。

「嘘喰い」7巻

 

嘘喰い 7 (ヤングジャンプコミックス)

嘘喰い 7 (ヤングジャンプコミックス)

 

貘さん腹筋割れてるよ! 

 

マルコが騙された上テンパってロケットを発射してしまいました。騙したカールにマルコ怒りました!「髭っ ファ〜〜ック」!今度はちゃんと言えたねマルコ!ファ〜ック!

 

でもお屋形様と貘さん(と蘭子)の賭けはミサイルが発射されるか否かだったので、賭けは貘さんの勝ち…。

常に一歩先を読み… 敵をいくら出し抜こうと

頭で出来る事には限度がある…

最後の最後は結局… 運に身を委ねるしかない…

運が尽きれば代償を払わなきゃね…

アンタは今はじめて小さい石につまずいちまったんだ

何が… 勝ち続ける人生だ

 

そして號奪戦を古来からのシステムへ回帰させることをお屋形様が決めました。つまり號奪戦は命の奪い合いになった。目蒲くんはあと5秒で夜行さんを始末しないと自分が粛正されるそうです。

そして再開して即蹴り一発、吹き飛ばされる目蒲くん…。回想がとても切ないです。拾號を貰っているくらいだから、相当強いはずですよね。夜行さんが相手だからいまいち強さが目立たないのが気の毒。

昔からきっと優等生のようだった目蒲くんは、死を恐れない荒々しいテロリストの佐田国に恋い焦がれてしまったわけです。死の淵にあっても佐田国への想いの強さが変わらないのが凄い。

 

なのに貘さん… 佐田国を… 死を恐れるただの人間に戻してしまうのです…

ところで佐田ちゃん どうして…

死んだ事も無いのに死ぬのが怖くないって分かるの?

ごもっとも。

醜く死にたくないと暴れる佐田国に、目蒲くんは幻滅して絶望したまま死んでいった。哀れです。

死なせないよ 怪物のままは

せめて人として… ね

これは貘さんの優しさなのか、冷酷さなのか。少なくとも目蒲くんにとっては非情だったかな。でも現実を見ることが出来て、良かったのかな。

 

全てが終わった後、ミサイルの賭けの勝ち金をすぐ払えとお屋形様に突っかかる貘さん。でもお屋形様はついでに寄っただけなので手ブラ。

これは僕の個人的な賭けだ

支払う金は僕の金でないとダメなんだ

とのこと。お屋形様の資産ってどんなもんなんだろう。。

 

命の取り立てという弱味があるのにも関わらず、

ギャンブルの負けは即支払いが基本だろ?

金を持ちあわせてないのなら最初から受けるなっつーの!!

と強気の貘さん。お屋形様はこの強気の態度の裏には伽羅さんが居ると判断して条件を飲むことにする。お屋形様はカールに伽羅さんが付いていることを知っていて、ミサイルの所からこちらに向かってくることを予測出来たんですね。

 

伽羅さんに電話越しにプロポーズ。

伽羅  俺は負けない…  今までも… 

……そして  これからもだ

見せてやるよ  お前に…

勝ち続ける… 存在するはずのない…  ギャンブラーを

伽羅さんはこのプロポーズを受け、腹に銃弾喰らった身体で貘さんを助けに来たわけですね。本当に「いきなり人使いが荒い」よ…。

 

暗謀設立への動きもここで見える。

この辺は最初読んだ時よくわからなかった…。し、まさか30巻間近になってからここに出てくる人物がキーになってくるとは思わなかったよ。

(ここでは名前は出ないけど)蜂名は今の絵柄とあまり変わりないですね。口調も、同じ。ホクロが鍵となって、お屋形様がその人だと明かされるわけですね。

佐田国君…

革命とはこうやるんだよ

 

貘さんがお屋形様との個人的な賭けに対して出した条件は

もう一度 俺を賭郎会員にしてほしい

でした。

今度は本気で狙うよ  屋形越え

命の取り立てを取り消させなかったのは、「忘れっぽいみたいだから」「また忘れる」だろうという理由で。

なんだけど、梶ちゃんは怒ります。理解できない!あんな千載一遇のチャンスを!そりゃそうだ!ごもっともだ!

あなたは一体何がしたいんだ!何がそうさせるんだ!!

梶ちゃんの言い分は本当にごもっともです。対して貘さん

求めるものがあれば何かを賭けるのは当然の事なんだ

ただ  俺の場合は

あまりにもデカくバカらしいものを求めてしまったんだ

本来自分の命じゃ釣り合わないほどのもの… 

それにさ… 俺にとっちゃ賭郎勝負している時が一番安全なのかもね…

賭郎勝負している時が一番安全というのがなんとも。

 

夜行さんに、嘘つきだってさ、って言った後のおまけページが好きです。「嘘つきとは何事か〜〜〜この若僧共!!」で貘さんとお屋形様がビクーッ!としてるやつ。


 

梶ちゃん、2日寝込んだんですね。無理もないです。夢の中の貘さんはあまりにも悪い人。梶ちゃん… 貘さんのこと深層心理ではそういうふうに思ってる…?よね…?

いいんすよ ばく…さん…

梶ちゃん。この一言に梶ちゃんの切なさが表れてる。

現実の貘さんは、目を覚ました梶ちゃんにお水と梨をくれ、甲斐甲斐しく心配してくれる。梶ちゃんの反応を見て、もうこれ以上は裏の世界に引きずり込めないと判断するわけです。優しいじゃん!貘さん。なのに梶ちゃんは突っかかる。今さら、用無し?僕がいたから勝てたんだ!更には「巨乳大作戦」を貘さんが気に入っている事まで読者にバラして突っかかる。貘さんに恋い焦がれているんですね、梶ちゃん。

 

梶ママ登場。クズ。まじクズ。彼氏もクズ。本当に嘘喰いに出てくる人物の中でダントツクズなんじゃないでしょうか?自分の子供に「使える」も「使えない」もあるか!

そこでまたも救い出してくれるのが、白馬の王子様・貘さん。梶ちゃんを賭けの対価にして梶ママから梶ちゃんを取り上げようということらしい。さすがギャンブラー。かっこいい。

梶ちゃんは

僕という命の価値に対して貘さんも何か賭けてくれませんか?

と、遠回しに自分と屋形越えを同等に扱えと要求するが、

ん?いいよいいよそれで… そんなものでいいのなら

貘さんはしれっと、何も問題はないとでも言うように、屋形越えと梶ちゃんを同じ土俵にのせた。これ、梶ちゃんだったら感無量だな。ママに別れを告げ、貘さんと同じ世界で生きていく決意をして。

 

櫛灘さんの一件に伽羅さんあり。

本当に人使いが荒いです。貘さん。でもなんだかんだ愚痴りながら協力する伽羅さん本当に良い人。伽羅さんは貘さんのことどう思っているのかな、本当は。

 

そしてカラカルの登場。カラカル、最初の頃は喋りがウザいな!

泉江夕湖ちゃんも登場。ピーチ!可愛いです!!嘘喰いには貴重な貴重な可愛い女の子キャラ。ただ強いけど。

イデアルの(表向きの)要求って本当無茶苦茶だよ…。