「嘘喰い」6巻
この頃は目の描き方がすごく気合入っていて濃くて綺麗ですねぇ。
目蒲vs夜行。夜行さんの“ニコッ”が良いですよ。好々爺ってやつですよ。でもすごく恐いですよ。目蒲くんの耳取っちゃいましたよ。
でも私はもしかしたら夜行丈一さんの方が好きかもしれない!髪型の問題かもしれない!妃古壱さんの方が紳士だけどなー。
お屋形様登場。われわれは宇宙人だそうです。キョロキョロする目とかマジで宇宙人だよ。まつ毛バッサーってしてるし。笑わないと怒るし。立会人や兵たちがちゃんと笑ってるのが教育が行き届いていることが伺える。
そんなお屋形様に喰いつくのが貘さんなのですが、貘さんいつになく突っかかる感じだけど、お屋形様は貘さんのこと覚えてないんですねー…。嘘喰いは屋形越えで敗れて命の取り立てを保留されていることを聞くと
そっかー そんな事もあったっけ…
僕がどんな気まぐれを起こすかは自分でもわからないけど
ちょっとムカつく奴だね…… よしっ じゃ 取り立てちゃおう
さあ… 殺してっ
初めて読んだ当時は「どんな気まぐれを起こすかはわからないけど」の部分が不思議だった。
そしてまたも「小さな事」だの「バカらしい」だのと言われてしまう貘さんの命の取り立て。そのときの貘さんの苦虫を噛み潰したような顔が印象的だったが、これも今改めて読むとまた感じ方が違う!!とても複雑な思いです。
ミサイルが発射されるかどうかの賭けを、蘭子と貘さんに持ちかけられ、
いいよ!乗ってあげるよ
でも つまんないよ?
どうせさー 勝っちゃうんだもん 僕が…
永遠に勝ち続ける人生… 天命ってやつかな?
とお屋形様ー!天命!!勝ち続ける天命!!
伽羅さんがミサイルを発射させる側についていることをマルコの電話を通じて知る貘さん。というか、貘さんと伽羅さんに繋がりがあった事が初めてわかります。
伽羅さんと戦うここのマルコはとても凛々しい!シュッとしててかっこいい〜。ロデムを乗り越えるところは泣かせます。
伽羅さんもすごく楽しそうにしていて素敵。もしかしたら負けるかも、って感じる勝負が一番楽しいんでしょうね。狂ってるけど超一流って感じです。
伽羅さん、素足に革靴履いてるんですね!
それであんな立ち回りして靴擦れとかしないのかな?心配です。
そして伽羅さんの回想で… 若かりし頃の貘さん!!!
というか本当に子供。少年!って感じです。黒いジャージ上下にadidasのスニーカー。(ジャージ紫とかじゃないよね…?)軽くdqnなまさに少年です。文無しの少年。
でも髪型(カールのかかり方)とかが本当に本当に好み。かっこいい…。かっこいい!!美少年ですねぇ。その身体に200万の価値があるのも頷けます。この男色の政治家は気持ち悪い奴だけどね。
顔がやっぱり今の貘さんとは違うけど、でもやっぱり、貘さんの若い頃ってきっとこうだったろうなと思えるデザインで、その辺が嘘喰いという漫画はとても巧いと思います。この頃はまだ何の後ろ盾も無くて、常に虚勢を張っていなくちゃならない。余裕はないけど、余裕に見せている。若さによって溢れる自信も見える。それが表情によく出ているんですよねー。
賭郎のデビューはこの時で間違いないと思うけど、貘さんはそれまでどんなところでギャンブルしていたんだろう。この時点で14歳くらいだろうけど、もう百戦錬磨の雰囲気があるし…。一体どんな世界を生きてきたのか。
今ある状況… 事態が悪化する前に
察知する
これは勝負の極意だ
これ現在の貘さんも言っているんですよね。
強い事が常に最良とは限らない
ってすごく深い。気がする。
ミサイルが金儲けの道具でしかなかったことが明かされるシーンは佐田国がとても哀れに思える…。
嘘つきは皆 負けちゃうって事だね
名台詞。
さぁミサイルの行方は…?
「嘘喰い」5巻
ハンサム貘さん。
ハングマンの始まりから終わりまで。この一冊に詰まっているんですね。
最初読んだ時は、あまりにもサクサクと貘さんが負けていくので、ここからどうやって勝つんだ!?と不思議に思ったものです。(貘さんが勝つということには疑いが無い)まぁ梶ちゃんとほとんど同じ目線です。梶ちゃんって本当によく出来た役柄。
2回目読んでみると、ああこの動きやセリフはこういう思惑があったのか、とか、こういう意味だったのか、とかいうことが分かってまた面白い。読み返すほど面白い!嘘喰い!スゴイ!
貘さんの意味深な視線や、「・・・。」がどういう考えに基づいたものだったのかが分かるとスッキリ。
伝説のウィーンジャンケンに始まり(この時の貘さんの顔の憎たらしい(そして可愛らしい)こと!)勝負が始まってトントンと負けていく貘さん。それも思惑通りって顔をして、
いいねぇー 久しぶりだよこういうの
死を目の当たりにしている時ほど…その死がリアルであればあるほど 人は生を実感できる
俺は今とても生を実感している
生きてる〜〜って感じ… 死にたくない… 生きたいって感じだ
そして印象的なこのセリフ
俺は命を賭けるが
死んでもいいなんて一度も思った事はない
…そうなんだ!?と思った。でも生きたい=勝ちたいという気持ちなわけだから、確かに貘さんの原動力といえばソレだよなぁと。
梶ちゃんの肩に顎乗せ貘さんもありました。貘さんの方が梶ちゃんより背が高いのか。廃ビルでおんぶして階段昇るの大変だっただろうな、梶ちゃん…。
そしてわざと連敗して狼狽したふりをして、20分もの長考をして制限時間1分以内を設けることに成功。思惑通り…。(カリッ)
マルコとレオの出会い。マルコまじで子供だな。「先に名乗るのが礼儀」と教える貘さんも良い。「森の樹木が二酸化炭素を浄化する」っていうのはいつ教えたんでしょ。それか森林浴しながら呟いてたのかな…貘さん…。
うまいこと佐田国の死角にカードを隠して残り10秒のところで壊れたカメラに持っていくっていうのはすごいよく出来た技だし、ババを差し出して引かせるっていうのが凄い。その勝負に勝ってから
何だっけー そーいえばさっき誰かが語ってたね
メガネかけた人だったけど
…えーと …いやー 面白いコト言ってたよー
あっそうそう “勝負に運なんかあるかーっ”ってね
と皮肉を言うのがたまらない!!プーヤンはわからないけど!!
その後の目蒲くんへの皮肉もたまらないですね。ラビリンス編で根に持つタイプって言ってたけど本当にそうなのかも?
佐田国のカメラのトリックを完璧に把握できた貘さんはもう止まらない。無双。
でもこの時には読者は何もわからないので、なんか!わかんないけど!凄い!貘さん!ってなる。
ラストゲームのカードが配られたところで(ババは貘さんに配られた)佐田国が「お互い最後のゲームだ!」と怒鳴ったところで「??」となり、「何が起こっているんだ!?」の伝説の一コマ(嘘喰いここにありという象徴的で超カッコイイ場面)で、「!?」となり、その後の種明かしでスッキリ…。なーーーるーーーほーーーどーーー!って感じです。ああ、面白い。本当に面白い。
敗北を知った佐田国の顔がね、もう、ヤバイですね。蘭子じゃないですけど何とまあいい顔するじゃないかですよ。それに比べて「あらら バレちゃった?」の貘さんの顔の美しいことよ。夜行さんのおねだりに応える前のトランプ口に当てて「いいの…?」って顔がね、また、可愛いっていう。「大嘘つきだ!!」の時はドラキュラっぽいな。
でもさぁ、貘さんも自分で言っていたけど、もしババを貘さんが持つターンで数字が全部揃っちゃったら…って考えると、本当おそろしいよ!無い話じゃないからね!でも廃ビルでも貘さんは言ってた。「100%勝つギャンブルなんてギャンブルじゃない」って。確かに思い返すと、貘さんはいつも勝利への道はしっかりと作っているけど、イカサマとかで絶対に勝利するシステムっていうのはやってない。だってギャンブルだから。ハラハラしなきゃ意味がないから。なんでしょうね。強心臓だし、まぁ、ギャンブル狂でもある。
梶ちゃんが純粋な疑問で、カメラで見られてるならカードを伏せればいいじゃん?って言った時の貘さんの
また君は… そういうことを…
んなあからさまじゃ 向こうは運任せで引くしかなくなっちゃうでしょ?
…それじゃ 負けるかもしれないじゃん
このセリフがとても好きなんです。なんかドラえもんみたいっていつも思う。のぶ代ボイスで。
そして目蒲くんと夜行さんの號奪戦という名の時間稼ぎへ。
目蒲くんはわりと人気あるみたいなんですけど、私は好きじゃありません。美形ではないよね…不気味だよね…。
「嘘喰い」4巻
王者って感じの貘さん。
マルコと李の暴力パート。
この頃のと現在の戦闘描写を見比べると、現在はほんとーに画力が上がった!!と思います。この頃のはまだ動きに硬さが見えるというか、動き方がわかりづらいところがあったのですが。それでも何度か読むうち慣れて段々分かるようになったけど。今の絵は動きが柔らかく見えるなーと、比べると、思います。
能輪さんも認める貘さんの魅力。
奴はなんともいえん魔力をもっとるからの…そうなるのも無理はない…
とのこと。どんな人なんだ貘さん。男にばかりモテている!
奴は人間を混沌の渦に巻き込み 破滅に導く死神よ!
本当に貘さんが悪人なのか悪人でないのかがわかりません。(繰り返すようですが少なくとも善人ではなさそう)疑心暗鬼になる梶ちゃん、そりゃ無理ないです。
そして梶ちゃんを見守っていた貘さん。過保護…!
珍しく白じゃないスーツ着て黒ネクタイですね。賭郎の黒服に紛れるために黒スーツなのかな。銀髪だから目立つだろうけどね。よく似合いますね〜スーツが。
疑心暗鬼の梶ちゃん。利用されてるだけなのか…貘さんにいつか殺されるのか…。そんな梶ちゃんに貘さん
やるじゃん 梶ちゃん
というとびきりのご褒美を下さるんですね〜!そりゃあもう。逃れられないよ!一生!私もそうだよ!もう貘さんの魅力にハマりました完全に。続きが読みたい読みたい病にかかりました。
佐田国戦の始まり。
佐田国ってすごくリアルなキャラクターですよね。まぁテロリストに知り合いとか居ないんですけど、テロリストとか自称革命家ってこういう姿勢でこういう態度でこういうこと言うよな〜って、すごくリアル。あと服装もリアル。ものすごく納得できる。顔はモデルが居るんでしょうが(写真っぽいのが出てましたね)本当にリアル。モデルの人は実際テロリストじゃないでしょうけど。
マルコの「ファーーーックス!!」大好き!!
可愛いよマルコ。
佐田国と相対する貘さんの悪い顔がたまりません!悪役商会かな?って感じの貫禄です。そこへきて
つまりアンタの持ってきた金… 全て… 俺にくれるってコトだね
(机に足ドーーーン)
ですよ。憎たらしいー!美しいー!これですよ貘さん!これこそ貘さん!
ナイフ投げられて顔が切れても動じない。貘さんって体力無いけど暴力に対してあんまり動じないですよね。肝が座ってる人なので当然といえば当然だけど、凄いなと思います。
人主を募り25億を賭けることになった貘さん。佐田国は持ち金10億。
さあー 佐田ちゃん
今度はそっちの金が 足りないんじゃない?
はすっごいスッキリしました!佐田国イラつく〜(好きなキャラだけど)その後の
俺の手にする金は少ないけど…まあ気にするこたぁない
どうせこれは… 俺が勝つ勝負だ
にまたスッキリ。貘さんカッコイイ〜。
ハングマン(本当のゲームの方)ってやったことないけど面白そう。でも首吊りの絵を描くってものすごく趣味悪いですよね、作った人。
「嘘喰い」3巻
大分色男になりました。中のカラー絵の貘さんめちゃめちゃ腹筋割れてるんですが、あんな体力無くてこのイイ身体は無いだろう!と思う。
廃ビルが終わり、3000万スってこい!の梶ちゃんギャンブルの決着まで。
Q太郎にマルコが言う「あなたはっ」に胸が締め付けられそう。その後貘さんに「俺についてこい」と言われ、マルコは救われたかな。
ここの描写を見るに、貘さんは涙袋がありそう。涙袋がある人すごく好きなので…。
梶ちゃんは「貘さん=悪人or善人?」で揺れ動いています。少なくとも善人ではないと思うぞ、梶ちゃん…。
でも夜行さんに屋形越えの目的を聞かれて「世界平和… かな?」と答えているのでもしかしたら善人かもしれません。(夜行さんがこんなに笑うところはこの場面でしか見られない!)
蘭子様も初登場!
この時は日本髪風?で髪の毛盛り盛りです。迫力ありすぎ。蘭子様も良いキャラなので、好きです。
「全ての生命が ギャンブラーなのである!!!」のページの3コマが好きです。
なんかとても描写が巧い。
梶ちゃんに「金に魔力を感じるな!」と説き、3000万スッて来いと命じる貘さん。カリ梅大人買いです。梶ちゃんには分けてあげません。
梶ちゃんのギャンブルデビューが始まるのですが、本当に梶ちゃんのギャンブルは不安しか無い。
梶ちゃんは勝つのか負けるのかが最後までわからないのでドキドキしっぱなし!
ヤクザ相手ですからね。ジュースカードって初めて知りました。焦点をずらすと見える系の絵ってよく新聞の日曜版とかにありました。あれ苦手なので、もし梶ちゃんが私だったらジュースカード気づかなかったかもしれません。
あんなに梶ちゃんにカリ梅取られるの嫌がってたであろう貘さんなのに、カバンにたくさんカリ梅詰めてくれるって!優しい!
「嘘喰い」2巻
あんた、嘘つきだねっ!のポーズでしょうか。
2巻では、2人組みのハンターをハメて、武力を手にし、Q太郎がロデムをついに投入するところ。
2人のハンターをハメる仕掛けは、一読しただけじゃわかりませんでした。。そこでああこの漫画はさらっと読みじゃダメなんだ!理解しないと意味が無い!と悟り、じっくり読み込むようになりました。
だけどこの漫画、伏線になるものが多いので初見では意味がわからないことも結構あり、戻って確認したり言葉の意味を咀嚼したり位置関係を頭の中で組み立てて考えたりと頭がフル回転。
アクション系の漫画もふだん読むことが無いので、初めはよくわかりませんでした。だんだん巻を追う毎、アクションシーンがカッコイイということに気づき、どういう動きを描いているのかが理解できるようになっていきました…。教育されている気分です。
貘さんつまり「嘘喰い」の過去が明らかに。
若干15歳にして賭郎メンバーを瞬く間に蹂躙!
神の頭脳と悪魔の冷酷さを有し 賭郎史上最強のギャンブラーと呼ばれた男
というキャッチ。15歳ですよ、15歳!
確かに当時の描写では幼さが残ります。オールバックでキメているけど。
神の頭脳はすごくわかるけど、悪魔の冷酷さ、は現在の貘さんにはあまり見えてこないな…。確かに目的の為に冷徹になれるけれど、昔ほどじゃないって気がしています。
で、現在に至るのは何故かといえば、"屋形越え"によって全てを失ったから。
賭郎の頂点であるお屋形様(ここでは超ミステリアス!!こどもっぽい喋り方が大好きです)に賭けを挑むのが屋形越え。お屋形様は「賭郎そのもの」を。挑戦者は「自分の全て(命含む)」を賭けるのです。その勝負に嘘喰いは負け、命だけは「気が向いたら取り立てるよ…でも忘れるかも…そんなつまらない命…」というお屋形様の気まぐれで保留処分になっている身。
ロデムは「廃ビルの悪魔」と呼ばれる圧倒的な暴力。
貘さんはかつての"屋形越え"で、それまで賭郎会員を蹂躙して財とともに得た兵を使い手配して「絶対負けることがない」筈の『30分以内にビルの上空を横切る飛行物が来るか来ないか』という賭けに負けています。(貘さんのものであったはずの兵は賭郎が派遣したものだった)
再びの屋形越えを狙う貘さんは、この圧倒的かつ賭郎の息のかかっていない暴力:ロデムを手に入れるために、この廃ビルの勝負を挑まれるように仕組んでいたと。
さらにはかつての屋形超えで負けたのは「自分の兵はお屋形様のもの」だということがわかっていたから、それを一旦リセットする為にわざと負けたのでは。と推理する夜行立会人。
全てを賭けて負けたのではなく、屋形越えに敗れた後に自分の命を奪われるか奪われないかを賭けて(そしていわば勝って)いた…?と。
マルコの今の話し方…やっぱりQ太郎の話し方が移ってるんだ〜。って、改めて読み返すと思います。「これでおしまいよ」みたいなやつとか。
マルコは「ぼくは・・・誰なの・・・?」が切ない。Q太郎のこと、お父さんだと思っていたのに実際は人体実験の成功モデルとして連れてこられ戦わせられているだけ。本当は嫌なのに、殺人なんて。貘さんに「自分が誰なのかは、自分で確かめるんだな」と言われ、何を思うのか。
そして梶くんの『キモ冴え』が初登場。貘さん曰く
「梶ちゃんってキモくてダサイけど
冴えてんねー キモサエてるよー」とのこと。
その後の梶くん、冴えてる…?ってちょっとカッコイイ顔になってるのが笑える。キモイの部分無視かよ。
ロデムが来る!って言う時、梶くんに大丈夫なんすか!って言われた時の貘さんのセリフ
大丈夫も何もこれはギャンブルだろ!
100%勝つ勝負なんてギャンブルじゃねえ!
やれる事はやった… あとは…運次第さ
がカッコイイ。今までも、これからも、命を賭けてるんだこの人は、と思わされる。どんだけ強心臓なんだ!
俺の勝ちは ほぼ決まりだ!
の貘さんも非常にカッコイイです。
血塗れの髪の毛をオールバックにする仕草がリアルな描写だなーと感心しましたし、Q太郎の部屋に帽子をかぶってやってくる貘さんもまたカッコイイ。最初はチンピラだった貘さんが、だんだんカッコイイ人になってきました。
「嘘喰い」1巻
単行本で一気読みしたので、1巻ずつの感想で。
1巻では貘さんと梶くんの出会いから、梶くんの借金返済を貘さんが手伝い、「勝ち」を教え、廃ビルのQ太郎と賭けをするところまで。
いや~貘さん、チンピラですね!
絵のタッチも今とはだいぶ違って少年漫画っぽいのであれですが、言動も少し今とは違います。なんか立ち姿もがに股だったりするし。口調もちょっとチンピラ?今の貘さんは物腰がやわらかいですね。
北斗の拳のパチンコで「あたぁっ!」って言ってるのがカワイイ。梶くんのことを殴って守る際も「あたぁっ!(パコッ)」の拳の弱さがイイ。
梶くんはもう本当にフツー!キモ普通!
この頃から考えたら今の頼もしい(?)梶くんが信じられない。この頃は本当に一般人です。金融業者に喰われ、生死の境なんて味わったことがなくて。廃ビルで相手がベレッタを持っていたことがわかったときの取り乱し様なんてリアルでした。そりゃあそうだよ。普通の人だもん。
そこを貘さんと出会って、魅了され、ついていくわけですが、ここが梶くんの人生の分岐点。
これが良かったのか悪かったのか、物語は終わっていないのでまだわかりませんが…。梶くんは途中で離脱(死)するのかしないのか、不明なところが怖いのです。。死なないで欲しいなぁ~。
貘さんはなんで梶くんに目をつけたんでしょうか。
最初は梶くんが貘さんのパチ台の当たりを指摘したので、声を掛けたのは梶くんの方なんですが。その人の好さを何か良いものと考えたのかな。最初は利用しようとしたのかな。貘さんの頭の中が知りたい…。
最初の賭けらしい賭けは闇カジノの「ルーレット」。
ディーラーが腕利きであることを読んで、誘導するのですが、手口が見事。擬態でただのウルサイ酔っ払いを演じ、失敗してみせるところが見事。ここで読者は貘さんが天才ギャンブラーであることを知るのです。かっこいいなぁ…。
レンタル屋での一件の後、梶くんの家でソワソワする2人がカワイイ。
今後貘さんのエロ方面オンナ方面の話はぜんぜん出てこないのでこれは貴重なシーンです。あたりまえだけど、貘さんも男なのね…。でも梶くん早すぎ。1分って。効率が、良いんですね。
部屋から追い出されたベランダで貘さん、タバコを吸うでもなくカリ梅をカリッ…。「まだまだ金がいる…」のアウトローなセリフにカリ梅。カッコイイですね。やっぱり悪人なの?何を企んでるの?
廃ビルのQ太郎との賭け。
梶くんが貘さんの世界で生きていくことになる、その始まりがここ。死神の魅力に憑りつかれてしまう、始まりです。
1巻ではハンター1人を狩るところまで。
「ベレッタゲ~ット!こりゃ幸先いいねぇ~!」と言う貘さんの軽薄さが最高。ちゃんと体力のないところも描かれています。梶ちゃんにおぶってもらう貘さん。梶ちゃんもこの頃は体力担当でした。
1巻では「あんた、嘘つきだねっ!」連発してます。
賭郎との関係も謎めいて意味深になって…。貘さんって一体何者?悪人でもない?善人でもない?なぜか惹かれる・・・。
『勝つための方法を知っている人』ってとても素敵ですよね。生命力の強い人が私は好きだから、貘さんが好きです。(体力は無いけど)
こんな調子で、ああ気になる!続きが読みたい!となってハマっていったのでした…。
嘘喰い
「嘘喰い」にハマりました。
おもしろい・・・・・!
ギャンブル漫画なんですが、ギャンブルに長けていても身を守るだけの「暴力」を備えとして持っていなければ勝ち抜いていかれない。という、まぁ至極当たり前っちゃ当たり前だけど今までのギャンブル漫画だと目をつぶっていたよね…という前提で描かれています。
主人公である「斑目 貘」(また凄い名前で最初はギョッとしたけどだんだん馴染んでかっこいいとすら思えてくるフシギ)は、天才ギャンブラーなんだけれど、知力のみで暴力を持っていない。
むしろ体力が人一倍無い。というわりと斬新な設定。そんな人が知略で圧倒的な力に立ち向かっていきますよ、という話。
貘さんの仲間になる「梶 隆臣」くん(こっちは無駄に良い名前ですね)は一般人。たまたまパチンコ屋で貘さんに出会い(貘さんはパチンコがニガテ)助言をしたことで仲良くなります。
そんなフツーの男、梶くんが貘さんに魅了されたことでギャンブルの世界に足を踏み入れ、変化を遂げていく、というのも面白いところ。
梶くんは読者に一番近い存在なので、貘さんのあざやかな手口に一緒に驚嘆してくれます。
2006年から始まった漫画ですのでもう8年やってるわけですが、今更ハマりました。
こんなにも遅いのでなかなかおおっぴらに語ることができないので、ここでこっそり語りまくります。